2018-09-18

あのセックスはなんだったのか

小学校は違うけど塾が同じの女の子のことが好きだった。仮にS子としよう。

中学校に入学する前の春休みにその子に告白された。今までまともにモテてきたことがなかった俺は一瞬でS子のことが好きになってしまった。

別に付き合ってるというわけではなかったが塾帰りにこっそり会ったり、日曜日に電車に乗って隣町まで出かけるのが楽しかった。

両思いというのがこんなに毎日を幸せな気持ちにしてくれるものなのかと感動した。

しかし、楽しい日々は2ヶ月ほどで終わる。同じ塾に通っていた俺の友達のことを好きになってしまったと告げられた。

はじめての両思いで舞い上がってた俺は彼女の気持ちの変化にまったく気づいておらず、なんか最近そっけない気がするな〜くらいにしか思ってなかった。

そんな恋愛経験の乏しさのせいで一瞬で天国から地獄に叩き落とされた気分になった。

それからは塾のクラスは同じだったけどまったく喋らなくなった。1年以上気まずい状態だった。

S子が好きになったといった俺の友達も同じクラスだったのでS子が俺の友人を恋をする瞳で見ているのが視界に入って辛かった。

中2と中3の間の春休み。最初の出来事から2年が経った。

その頃には少しずつ会話をするようになっていた。S子と話すのは楽しかった。

そんな中でS子が当時付き合っていた彼氏の相談なんかを受けたりしていた。

結構な頻度で相談を受けているうちに、二人で会っている時間が増えた。

気づけばキスをする仲になっていた。また2年前の気持ちが蘇った。

その1ヶ月後、S子は彼氏と別れて俺と付き合うことになった。

当時の俺は当然童貞を捨てたい欲求がハンパじゃなかった。

どうにかしてやりたかった。キスのときに素早い動きで手マンに持ち込もうとしたがS子のガードは凄まじかった。

キスだけの時はうっとりしてるのに、いざ俺が風のような動きでパンツに手を突っ込もうとしたらそれ以上の風のような動きで手首をがっちりキャッチ。

何度も何度も挑んだけどやっぱり毎回がっちりキャッチ。

そんな攻防が1ヶ月ほど続いたある日、またいつものようにダメ元で風のような動きをしてみたら手首をキャッチはするものの力はほとんど入っていない。

そして「もう・・・」と一言、諦めたかのように身を委ね始めた。

俺は猛烈に感動した。「今日こそ童貞を捨てれる!」心の中で叫んだ。

結論としては、穴が小さすぎて指一本ですら入らなかった。

そして俺の童貞は継続されることとなった。

その2ヶ月後、高校との部活交流で出会った高校3年生の男のことが好きになったと告げられた。

またしても2年前と同じような内容で俺は振られた。

失意のドン底の中、残りの塾生活を過ごした。

冬くらいにはS子が処女をその先輩に捧げたことも耳に入ってきた。

あんなに指一本も入らなかったのに、それを成功させた高3の先輩とやらにひどく嫉妬した。

高校に入り、まだS子のことを引きずっていた俺は彼女を忘れるために女遊びが激しくなった。

好きでもない子と付き合ったり、彼女でもない子で童貞を捨てたりした。

S子とは微妙な友人関係が続いていたので「最近の貴方は変わった」「昔の貴方に戻って」と言われたが、S子にそう言ってもらいたくてそういう行動をしていた俺としてはわけのわからない達成感と虚しさでどんどん心がねじ曲がっていった。

大学1年の頃、そのときにはもうS子のことは吹っ切れていて、ただの幼馴染の友人の一人になっていた。

向こうの家に遊びにいってるときになんとなくベッドで一緒に横になってたらエロい空気になってそのままわりと強引に抱いた。

S子は拒否はしなかったが反応がイマイチで、この現状に戸惑っているのがわかった。

足掛け7年かけて当時抱きたかった女を抱いた俺に残った感情は虚しいだけだった。

それから5年くらい連絡を取ることはなかった。

5年後、社会人になったときにふと連絡してみたらすでにS子は結婚していた。

久々に会うことになって、カフェでパスタを食べながら近況を報告しあった。

もう抱きたいという気持ちはわいてこなかった。それからもう10年近く会ってない。

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