歩いていったら満月みたいにまんまるな黄色い瞳の猫がいて、じっとこっちを見ていたので
撫でてあげたいと思って近寄ったら
くるっと向きをかえて
路地の裏の方へ入っていった
錆びついた鉄の柵がついた壁を
たどって少しゆくと
女の人が立っていた
その人は片手がなかった
まだある方の手で、猫を撫でていた
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