とある映画でとても印象にのこっている場面があった。
2人の捜査官が参考人となるある女性に聞き取りをする。
あやしいところがあるので、後日連絡したい。
なので、連絡先を教えてくれ。という。
女性は「◯◯◯◯◯◯◯◯」と番号を教える。
後日、連絡をとろうと、その「◯◯◯◯◯◯◯◯」にかける。
そうすると、全く心当たりのない人物が電話に出る。
一人の捜査官は苛立ち、くそっと地団駄を踏む。
嘘の番号を教えられていたわけだ。
もう一人の捜査官はおもむろに携帯電話をとりあげ、
番号を打ちなおす。1回、2回。。。6回、7回。。。
7回目で、参考人の女性が出た。
驚いた片方の捜査官が「どうやった?」と聞くと、
「こうやった」と一回ごとに末尾の番号だけ変えて
何度も電話したことを説明する。
嘘はまったくの0から生まれない。
元ネタや加工方法は嘘をついた人の意識の中にある。
その意識の構造が偶然にしても必然にしても理解できた場合
嘘は見抜ける。
嘘は、真実を変形させたもの。
その変形パターンは、その人の頭の中にある。