それは、食えなくて死ぬ人が、出るということ。
それは、コストダウンするのに不可避な物だということ。
それは、右肩上がりの終りということ。
それは、停滞、または縮小ということ。
それは、隣人を傷つける争いの始まりだということ。
それは、自然の掟。
それは、摂理。
掟は、破ることかなわず。
それは、背水の陣。
それは、できるかぎり早くに前に進むしかないということ。
それは、遅れれば遅れただけ不利になるということ。
それは、遅い人にはあらゆる艱難が振りかかるということ。
それは、早い人が遅い人に与える物だということ。
艱難は、遅れれば遅れるだけ肥え太り、
格差は、遅ければ遅いだけ広がり、
決定的となる。
だから、
限り無く早く、限り無く強くならねばならない。
奪われる側から、奪う側に回らねばならない。
与える側から、与えられる側に回らねばならない。
崇拝する側から、崇拝される側に回らねばならない。
格差は肯定せねばならない。でなければ早く強くなった意味がない。
隣人を愛を込めて殺せ。
隣人の屍は踏み越えねばならない。誉れ高き貴い死を、踏み躙り、より高く、より強く。
そんなのは人を必要としていたんじゃない。 始めから踏み躙って生きていたのだ。 今までは少しばかり余裕があったから, 自ら人を踏みにじる気持ち悪さを覆い隠すために いろんなも...