2010-10-19

親が偏った

ひさしぶりに帰省したら、母親に突然「中国人大嫌い!」とものすごい剣幕で怒鳴られた。

母は祖母を預けている福祉施設で働いている中国人の悪口も言いまくった。理由は「中国人だから」

父はもともと騒がしい人ではあったが、家にいる間じゅう中国の悪口を大声でわめきちらしていた。

どうしてこうなった。今までこんなことはなかった。何か理由があるはずだ。

家の中をあれこれ探したら、小林よしのりの本が何冊も出てきた。

これか。よりにもよってこれか。

60歳目前の両親が、顔を歪め他人の悪口を一日中叫び散らしている姿は本当に醜かった。

中国がどうのというのはこの際どうでもいい。

自分尊敬していた両親が、他人の悪口を言っている姿が耐えられなかった。

せめて悪口を叫ぶことだけでもやめさせることができればいいと思ったが、

年を取って頑固になったうえ、年に1回会うか会わないかの両親に影響を与えるのは難しい。

どうしたらいいのか、どうしようもないのか、もやもやしながら東京に戻った。

両親はこれからも、情報の入りにくいド田舎で、図書館から借りてきた本の内容とテレビ報道鵜呑みにして

一日中、繰り返し、繰り返し、お互いに、中国の悪口を言い続けるのだろう。

そして自分はそれをどうすることもできないのだ。

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