2010-09-30

負けしろ論についてふと思ったこと。

尖閣諸島問題での日本対応を見て嘆く人に、「これだけトップがダメでもやれるんだからまだ大丈夫」とか、「中国は一度失敗したら終わりだけど、日本は何度失敗してもいい、それが余裕に繋がる。だから負けしろがあるから大丈夫」とか言う人がいるけど(インドハーフの人とか内田先生とか)、よく考えてほしい。

ほとんどの日本人サービス残業が当たり前で働かされて、その上賃金はろくにもらえない。労働者権利なんてない。

ワーキングプアになる人がたくさんいる。

結婚もできなくて、したとしても子どもを産む余裕がなくて若い世代がどんどん減っていく。

減った若者世代は投票も行かずに生産活動も消費活動も縮小し続ける。

他にも問題はたくさん。

そして若者の死因の一位は自殺。総自殺者数では戦争してる国より人が死んでる。

こんな国のどこに「負けしろ」があるっていうんだ。おびただしい数の犠牲によって成り立つ負けしろなんてごめんだ。

希望ある負けしろが必要なんだけど、今のところみんなで共有できる希望はない。

僕はあきらめないよ。日本が好きだから。

  • 為政者にとっての負けしろだからそれで良いんだよ クーデターが起こったり国境線が変わったりっていうのは、「国」にとっては一大事だけど、「国民」にとってはむしろそっちのが良...

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