2010-09-27

自分に必要だったのは変わることじゃなく演じることだった。

そのままの自分でいられるほど、この世界は甘くはない。

例えば、疲れた時に疲れた顔をする、嫌いな人とは話さない、平気で愚痴をこぼすとか。

それだけに今まで関わった同僚や友人には随分と迷惑をかけたんじゃないかと思う。

人間は結局自分が一番可愛いから、

自分の有利になるように物事を進めたいというのは当然だと思う。

学生までだったらそれでも許されるけど、

社会人になってもそのままだと常識知らずで自分勝手人間だと思われる。多分。

明るく振舞ってても実は大きな悩みを抱えていたり、

疲労で疲れている部下に対して本当は休ませてあげたいと思っているが、あえてシビアに接したり、

みんな本当の自分を閉まって「社会の人」を演じてる。

起きてからなのか、出社してからなのか分からないけど、

オンになっている時は絶対に本当の自分を出さず、

その間は常に笑顔を絶やさないようにしたり、同僚と積極的にコミュニケーション取ろうとしたり、

根暗なのに飲み会を盛り上げようとしたり、在るべき社会人の姿になり切ろうとしてる。

そういうことを何故か知らないまま成長してしまった自分は、

相手が積極的にコミュニケーションを取ってくると好意があるのと思いこんで勝手に舞い上がったり、

厳しくされたら反抗意識が芽生えたり、自分の都合でしか物事を見ていなかった。

それに気づいた時は自分がろ過されなかった残りかすのように思えて孤立感を味わったし、

みんな嘘つきで誰も信用できないなんて思ったけどそうじゃない。

会社上司も、友人も、親も、それぞれ悩みを抱えていて、

利己的な人間が共存する社会で上手く生きていくために、

馴染もうとしてるだけなんだと思う。生きやすいように生きたいから、

自分を閉じ込めるって何だか矛盾してるようだけど、

きっとそういうものなんだろうな。

むしろ「こいつは作ってる」なんて言われる人達は、

指摘されてしまう時点で演じるのが苦手な人達なんじゃないか?

まあ、作ろうとも思わなかった自分は論外なのだけど。

この感じを文章にするのがとても難しかったのだけど、

これは多分、とても大事なことだから気付けて良かった。

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