2010-09-26

映画館さん、ごめんなさい、潮を噴かせてシートをぬらしてしまったのは私のせいです

彼女映画を見に行った。なかなか展開の早い映画だったが、もう終演も近く、館内はガラガラだった。そこは愛し合う二人、暗闇の中でお互いの身体を触り合ったりしていた。けっこうドキドキした。とにかくガラガラだし、ブラケットを広げていたから周りの人には絶対にわからなかったと思う。

時々苦しそうな顔を彼女はしたが、手を払いのけたりはしなかったので、喜んでくれているのだなと思いながら、指をスカートの下に入れ、ストッキングを破り、彼女の一番の弱点をゆびで愛撫しつづけていた。映画の展開にあわせて手を握り合ったり、肩くんだりいい雰囲気だった。彼女の手も僕の急所をつかんで離さなかった。映画クライマックスを迎えるころ、突然、僕の手に暖かいものがじゅるじゅるとあふれた。パンツをはいたまま彼女は「潮吹き」をしてしまったのだ。彼女の身体がびくんと揺れた。

さすがにあわててハンカチをそっとあてたりしたが、後の祭り。すっかり濡らしてしまった。コップ三分の一くらいは出てしまったのではないだろうか。エンドロールまで彼女は気が気ではなかったろう。明るくなって、あわてて出てきた。もちろん、彼女の後ろにたったりして、スカートのシミが目立たないようにカバーしたつもり。トイレに駆け込んだ彼女によると下着はもちろん、ストッキングも、シュミーズもびしょびしょだったそうだ。後ろから見ても、スカートもおしりのあたりからかなりの大きさのしみになっていた。

ほんとうは食事にいくはずだったのに、この状態ではいけず、家の近くまで車でもどって居酒屋飯になってしまった。当然、彼女はご不機嫌。お泊まりの予定もなくなり、もんもんとしたまま僕は家に帰るはめになった。

逆に僕が映画館でイカせられちゃった方が円満だったろうか?

*時と所が同定できないように細部は変えてあります。

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