小さい頃、父親の手の甲に浮き出ている血管が不思議で「お父さんこれなに?骨?」と興味津々に訊ねていた。
父親は「骨じゃないよ。これはね、血管だよ。」と丁寧に教えてくれたが、当時の私に皮膚を透かして血管を見ると赤色の成分が殆ど見えないという事は理解しずらかった。
「でも血って赤色だよね。これは青いよ」と私が更にきくと、「そうだよ、お父さんの血は赤色じゃなくて青色なんだよ。」と父はふざけて答える。
それからしばらくの間、私は本気で父の血は青いと思っていた。
Permalink | 記事への反応(1) | 10:59
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なんか飄々としたお父さんだね。