とある底辺の契約社員の戯言。
自分の職場は女性が大半を占めるんだが、2週間ほど前に1人新しい女性が入ってきた。Aさんとしよう。
おそらく20代後半のAさんは小柄で痩せ型、声に覇気がなく、ややオドオドした感じで、言っちゃあ悪いが第一印象としていかにも人生に苦労してそうな感じに見受けられた。
彼女はある特定の業務を任され、3,4人のベテランの女性に毎日マンツーマンで指導されているワケだが、最近ベテラン女性の2,3人に完全に仕事の出来ない子とみなされ、いびりが酷くなってきた。
自分はこの職場に来てまだ3ヶ月ほどなのだが、自分の後に入ってきたのはAさんを含め3人。
Aさん以外の2人(というか自分も含め3人)はまだまだ毎日指導はされているが、いびられる事はなかった。
確かにAさんは仕事の覚えはそんなによくはないのだが、徐々に慣れてはきている。
いったいAさんとその他の新人の何が違うのかな、と漠然と思いながらAさんを横目で見ていて気になったこと、
・返事に声量がなく、気持ちがこもっていない
一番の差はきっとここだなと思った。
指導する方は相手がわかっているかどうか、という以前に話を聞いているのかどうかさえ疑わしくなるほどのレスポンスの悪さ。
一つ一つの細かなコミュニケーションがすべて中途半端の尻切れトンボで終わるもどかしさでイライラがつのるのではないかと思った。
横で聞いている自分ももどかしかったし。
逆に言うと声さえ出しときゃ何とかなる。
自分より3ヶ月ほど先輩の女性がいるんだが、仮にBさんとしよう。
Bさんは仕事の覚えが悪く、よくヘマもする。そのたびになかなか厳しい口調で怒られていることもあるのだが、Bさんはいつもやや高めのテンションで一定の返事をしている。
Bさんの返事も気持ちがこもっているという感じはしないのだが、声量があり、細かく区切り区切りに「はいっ」と相槌を入れ、最後に「わかりました」ときっちりしめ、テンプレのように応対する。
するとAさんへの指導の場合と異なり、怒った最後にフォローや、適当な会話が続く。
少しずつ会話が続くことにより、先輩女性とのコミュニケーション量は増え、少しづつ仲間意識や情といったものが出て来るんだと思う。
他愛もない話で笑顔を見せられるところまでくれば、後は鼠算式に信頼関係が構築されていく。
そんなの出来ない人には出来ない、と言われたらそれまでなんだが、そこだけちょっと自分を偽れば状況はすぐ変わるのにと思った次第。
自分が助けになれるならなりたいのだが、立場的にもいかんせん難しい。
これからどうなるのか。
以上チラ裏。