僕はその友人に呼ばれ、その駅に降りた。
そこに私服の学生が群れており、まっすぐ進むと某私立大学がある。
私はそこにポロシャツを着て臨んだわけだが、彼らは私を目にすると嘲りの表情を浮かべる。
おそらく、服がダサいよ、僕の通ってる大学にはそんなかっぺファッションは通用しないよ、ということを主張したいのだろう。
実にぬるい生き物である。ステータスの高い大学にはステータスの高い服装が求められる、ということなのだろう。
僕はそういうベニヤ板の環境は好んでいないので、彼らに笑みを浮かべておき、友人の家へ足を急ぐこととする。
しかし、腹が空いた。友人に気を遣わせてもあれなので、とりあえず何かで満たしておこうと思い、マクドナルドへ入る。
案の定、中にもそういう人でごった返していた。都会には都会の空気がある。それを察知できない田舎者はトンペーにでも通っていなさい、と言いたい空気であった。
私はそこでホットアップルパイを注文する。外は暑いが、食べたいものは変わらない。
中の空気が悪かったが、我慢して食べる。視線も刺さる。ああ、そうだ。俺はここの人間じゃない。わかっているからその目をこちらに向けないでおくれ。
今日の話しだとしたら、ポロシャツ着るには早い陽気だったからじゃないかしら。 よっぽど奇抜な格好してない限り、誰も君の事なんて気にしてない。 っつか、日吉は都会って訳じゃ...