特に最終話。高校生じゃん。あのくらいの歳なら身勝手な親の干渉から逃げて、お互いに依存し合いながら逃避行するじゃん、普通。友達の協力のおかげで寝泊まりするところも当分の資金も用意出来たんだから、逃げちゃうじゃん。でも逃げなかった。なにが正しいことなのかわかった竜児すげー。それを実行出来たのもすげー。
そして大河。大河もやっぱり凄い奴。今まで親のせいでさんざん傷ついてきたんだろうに、それをわかってくれてここにいてもいいって言ってくれる高須家を見つけて、普通だったら本当の親のことなんか忘れて3人家族で暖かい幸せに包まれちゃうじゃん。でもそれを選ばなかった。今まで無理だって思ってたことだし傷つくってわかってても、本当の両親と幸せになれるかもしれない、いや、幸せになりたい道を選んだ。それが正しいと信じた。大河すげー。
んでもってやっぱり竜児すげー。自分の彼女が傷つくのがわかっててもそれでも行きたいって決心した、だからそれを引き止めずに信じて待つことにした。竜児本当にすげー。普通だったら自分の嫁は自分で守りたいからっていって絶対引き止めるよ、大河を。彼女が傷つくときにそばにいてやりたいから絶対引き止めちゃうよ。でも止めなかった。それは大河にとってなにが一番幸せなのか、それを大河に教えたのが自分だってことをちゃんと自覚してたからだと思う。そして、大河がそれを信じてくれてその幸せを自分の手で手に入れる道を選んで、大河ならそれができると信じた。だから彼女を待つことにした。ほんっとうにすごいよ。
そうやって、手に入れたいモノから目をそらさないようになった。気高くある龍と虎に、敬礼。