2010-03-21

意外

何度も自殺を図り、その度に未遂に終わり、

安くない治療費やらを家族や親戚に負担させ、

彼女本人は「自分は悪くない、悪いのは周りだ!」と喚いていた。

最初は同情を向けていた周囲の人々も、次第に嫌気が差し

次第に彼女孤立していった。

彼女に残ったのは家族と親戚と僅かな知人のみ。

その残った人々も繰り返される自殺騒動に心身を疲弊させていった。

たぶん人々の心には「早く死ねばいいのに」という思いがあっただろう。

家族の一人である俺もそう思っていた。

彼女は10年近く苦しんで悩んでいて、生きていくのが本当に辛そうで、

治癒改善も全く望めなさそうで、死以外に彼女が救われる事は無さそうに見えた。

だから彼女自殺を成功させた時、俺は悲しいとも思わなかった。

でも父親や兄弟や親戚や知人は泣いていた。

俺にはそれがとても意外だった。

お前ら「迷惑かけるな」「いい加減にしろ」「早く死ねよ」と考えていただろうが。

陰で言い合ってお互いの苦労を慰めあっていただろうが。

何で今さらそんな悲しそうな顔をしてるんだ。涙を流すんだ。奇麗事を口にするんだ。

間違っているのは俺なのか?

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