それは、生霊で僕の左肩のすぐ後ろについている。
僕は小学生のとき、彼女のことを強く思った。
強く、強くおもった。
だから、彼女の生霊を引き寄せた。
僕らはそれから、ずっと一緒だ。
もちろん彼女は生きている。
だから、何故だかよくわからないけど、彼女に時々出会う。
きっと、彼女は、自分が失った魂の一部を見るために僕に会いにくるのだ。
色々な手段を使って。
彼女は、僕を見るたびに思い出す。
もう遠い昔に失ってしまったものを。
彼女の様子からすると、時にそれは、微笑ましくもあり、疎ましくもあるようだ。
ところで、僕は彼女に彼女の生霊を返すつもりはない。
何故なら、彼女の右肩には僕の生霊が乗っているのだから。
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