韓国のキムヨナが勝って金メダル、日本の浅田が負けて銀メダルを獲得する。その瞬間にCMが入る。そのCMに出演するのは浅田であり、CMは「浅田真央選手メダルおめでとう!」と浅田をこれ以上なく祝福する。ピンポイントでCMを作成する費用を考えれば、力の入ったCMであることは間違いない。しかしそのCMのスポンサー企業は在日韓国系企業であった。
韓国が勝ち日本が負けるという、よきにつけあしきにつけナショナリズムと韓国への敵愾心が盛り上がるこの瞬間に、韓国系とみなされがちな在日韓国系企業があえて日本側の選手を褒め称える。そこに韓国への敵愾心がまかり間違って自社へ向かないようにするための配慮と苦労を感じ取ったのは私だけではないだろう。