■[哲学]哲学病にかかっていたとき
考えることが何よりも大切になってしまうと、
それ以外のすべてが無駄に思えて仕方がなくなってくる。
そういう状態のことを「哲学病」だと中島義道は言っていた。
僕は哲学病だった
目の前に物質が存在していることが不思議でならなかったが、
どうやら大半の人間はそんなこと気にもとめていないようだった。
それがまた一層奇妙に見えた。
だって、みんな無駄なことを一生懸命やっているのだから。
そして考えるということも、どうやら無駄だと思えた。
すると自分の存在も奇妙で仕方がない。
でも考えることは次から次にわいてくる。
携帯の電源を切り、家からも出ず、考えることに没頭した。
少し読書もした。
考えるために、最低限の食事だけはとった。
だが、考えているだけではそのうち食べられなくなってしまう。
僕は哲学病をやめなくてはならなかった。
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