2010-01-13

特別永住者と一般永住者と二重論理詐術

特別永住者地方選挙権が欲しいというのはまだ分かる。元国民だったのが国が戦争に負けたせいで国民じゃなくなった、それを取り返したい、という論理で。(だから韓国右翼は「韓国人日本国民顔するな」と反対しているということが起きるのだろうけど)

一般永住者に地方選挙権を付与するって何だ? 初めて聞いたぞ。

ひるがえって地方の住民には地方選挙権が必要、というのなら、最初の特別永住者地方選挙権を与えるべきという以前の主張は別の論理になってしまう。特別一般関係なく地方選挙権を付与すべきだという今のスタイルが正しいことになるが、じゃあ何で最初からそうじゃなかったんだという話になる。

また、これだと特別永住者には地方選挙権しか与えられない。元国民だから国政の選挙権も欲しい、というのはやはり別の論理になってしまう。

二つの論理が重なる一つの領域を使って、二つの論理一方しか通じない領域に波及させようというのは、詐術に見える。特別永住者に国政参政権を与えるか、今みたいに永住者全般に地方参政権を与えるか、あるいは両方であるべきだ。最初からそうでなかったということは、発端が倫理的原理原則論を通そうというのではなく、何か裏があるということを疑われてもしょうがない。

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