2009-12-23

「姉の死因は喉に歯ブラシが刺さったことです」

葬式の際は言わせてもらうことを言明してみた。

本人はいやだと言っていたが、死因を言わない葬式ってあるのか?

(あるのかもしれないけど)

でも言うから。

言うったら言う。

もう決めた。

姉は歯磨きしながらストレッチもどきをする。

カウンターとか食器棚に足をかけて片足立ちになり、体を前に倒したりする。

(本当はこれもどうかと思うよ)

いい大人がなんて危ないことをしてるんだろうと思って、やめた方がいいよ、と何度か言った。

うんともすんとも答えてこないから、まるっきり無視されてるんだろう。

案の定というか、この間こけてしたたか尻を打ちつけていた。

衝撃で暫く動けないほどのようだったが、何やってんだこの人、と思った。

「何度か言ったと思うけど、危ないから止めた方がいいと思うよ」

いい加減言うのもいやになっているが、

ここまで派手にこけるのを見て、黙ってもいられない。

大体、こんな夜中(0時過ぎだったと思う)にうるさいし。

姉は私を無視したあげく、ストレッチを再開した。

だめだ、これはなんとかできない。

ばかだ、この人。

人の行動に直接苦言するのは、私にとっては大変な苦痛だ。

身内相手でもそうだ。

でも、あまりにも目に余ると思うから、繰り返し言ったのだ。

なのに、痛い目にあっても、やめるつもりがない。

葬式の際は「何度も危ないよって言っていたんですけど・・・」

と本物の涙をハンカチでぬぐおう。

死因はちゃんと参列者に伝えるよ。

所詮、生き残ったもん勝ちだしね。

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