もちろん人間だから感情はあるさ。だから内輪で愚痴るのはかまわんよ。
たとえばある白人が、個人的に身近のある黒人に手を妬いていて、馴染みのバーで白人のバーテンダー相手に「だから黒人は嫌いなんだ」と愚痴るのはいいさ。でもそれは、不特定多数の目に触れるとこでおおっぴらに言うことじゃない。(「白人」「黒人」はわかりやすいと思ったから出しただけで、属性を総称するカテゴリなら何だっていいよ)
勘違いしないで欲しいのは、そういう人を「攻撃」してるわけじゃないってことだ。感情の問題として、そういう理不尽な不満を抱えないとならなくなった事情には同情する。個人的に親しい人から直接面と向かって愚痴られたなら、俺だって正論を振りかざして論破しようとは思わないさ。
ただ、個人性を離れたカテゴリ論だけが一人歩きし始めると、具体的に弊害が出てくるわけ。今回の場合だと、この個別の事例を読んだ人が自分の職場でも似たケースを思い出して「そうだよなあ、権利ばかり主張する人って、ほんとに迷惑」というふうに連鎖的に思いはじめて、発言しはじめると、本来見るべき問題(職場環境を整えるのは雇用者の責任)が隠されちゃう畏れがある。だから、そういう「言説」についてはネット上で反論しておくことに意味がある。
あと、俺に限っていえば職場に不満はないよ。自営業なんで、職場の環境を整えるのは自分の責任だしね。どっちかというと雇う方の立場だ。けど雇われて働いてる知り合いは多いから、「正論が通らない」労働環境が蔓延しちゃうことは俺にとってうれしくない。だから機会を見つけてはカウンターを繰り出してるというわけさ。
元の小町をろくに読んでないでしょ。 あの小町のトピ主は「権利ばかり主張する人って、ほんとに迷惑」などとは一言も言っていない。 「あの同僚は権利ばかり主張していて迷惑」とも...