鬱になる原因は明白。
まだ彼が忘れられないからだ。
大学三年生の春に知り合って夏にご飯行くようになった。
秋には毎日メールをするようになり、冬にはもっと親密になっていた。
何度もメールした。
せめて話し合って別れたかった。
彼と同じ会社の人に再会を頼んだが、無視された。
私が新卒で勤めた会社に協力している会社に勤めている人だった。
まだ社会人として未熟で不安定な時に突然、メールを返してくれなくなった。
何が嫌だったのか。
何が原因だったのか。
全く知らない。
教えてくれない。
私の何がいけなかったのだろうか。
全部?
それならせめてそう言って欲しかった。
実家に帰って、死んだような毎日を送った。
転職して、彼と同じようなインターネット広告の仕事をするようになった。
それで、少しは近づけると思ってた。
私がどんなに近づいても、追いつかない。
到底同じレベルで会話なんてできるわけがないのだ。
連絡がなくなってから三年以上かけて、ようやく自分を取り戻した。
彼以外の人を好きになる努力もした。
でも、彼以上に好きになれる人なんてできなかった。
冬になると、彼が最後に誘ってくれたクリスマスの誘いを思い出す。
テニスを見に行く予定だった。
あの時、何が何でも行けばよかった。
私は性懲りもなく、毎年冬になると彼を思い出す。
まだ彼が好きだ。
もう、何もしてあげられないけど。
もっと素直になればよかった。
もっと優しくしてあげればよかった。
もっと思いやってあげれればよかった。
もっと立場を考えてあげればよかった。
後悔ばかりが残ってしまった。
私は多分、病んでいるんだと思う。