SONYのMDR-CD900STが好き。
色々と聴いたり買ったりしたけど、結局CD900STに戻ってしまう。
ときどきK271mkIIにも浮気しちゃうけど(見た目最高にクールなんだもの……)、CD900STが一番好き。何でなのかは、自分でもよく説明出来ない。
変なのはわかってる。仲間にはいつもこの件に関して茶化される。全体的には一番金をかけてるのに最後は一番安いものを気に入っているのだから、変に思われるのも仕方がない。
今ではCD900STの音が私の耳の標準になっている気がする。CD900STの音が私の耳の最高の音になっていて、だからどんなヘッドフォンでもCD900STには敵わないんじゃないか、そんな錯覚。
そんな私が今年出逢ったのは、SENNHEISERのHD800というバケモノだった。まだ買ってないけど。雑音溢れる中でさえ圧倒される感覚。数千円の安いヘッドフォン時代、所用で入った某高級ホテルのスタジオではじめてCD900STに出逢ったときに感じた感覚にちょっと似ていた。
HD800は私をCD900STの呪縛から解き放ってくれるだろうか。それとも、新たな「CD900ST」として私の耳に君臨するだろうか。他のヘッドフォンたちと同じ、壁飾りの一つになってしまうのだろうか?
減りゆく仕事、減りゆく給料、減りゆく残高の中、こいつを買う価値はどれほどだろうか? ボーナスを待った方が良いのだろうか?