この前、小便しようとトイレの扉開けたら、中に妹がいた。
「え?」「あ」
俺たちは同時に声を漏らした。そしてお互い見つめ合ったまま黙り込んでしまった。ちょろちょろと妹が流すおしっこの音だけがトイレ内に流れていた。遅れてツンとアンモニアの刺激臭が鼻腔を突いた。
しばらくしてぴっぴっ、と妹の秘部から黄金色の液体が途切れ途切れに勢いよく飛び出す。何と無く、下腹部がひくひく痙攣するように震えているようにも見えた。そしておしっこは止んだ。
水音が止んだ頃になってようやく、俺は思い出したように、
「ご、ごめん!」
と謝って、ビデのボタンを押してから急いで扉を閉めた。
「あッ」
扉を隔てて、妹の喘ぐような短い悲鳴と再度の水音が聞こえた。
家に妹がいるとこういうことがあるからホント困る。