今日祖母が亡くなった。母方の祖母。父方の祖父、祖母とも私が小さい頃に亡くなっていて、母方の祖父は中学の頃他界。私にとって本当の意味でおばあちゃんと言える唯一の存在だった。
仕事中に電話が入り、亡くなったことを知った。姉の震える声が聞こえた。泣いていた。その声で本当に亡くなったんだと思った。
仕事がまだ終わっていなかったので電話を切った後すぐに仕事を再開した。本当はすぐに帰りたかった。何度も泣くのを堪えた。祖母のことを思い出した。本当はこっそり泣いていた。
二度目の電話。仕事が何時ごろに終わるかというのを聞かれた。21時にはと伝えた。(結局22時近くになってあがった)私は喪服を持っていないので、明日買いに行こうという連絡。仕事がんばってねと一言。うん、と普通に返事をするつもりが涙が出て声が上ずってしまった。姉も泣いてしまった。電話を切ってすぐにトイレへ向かった。
酷い顔のまま仕事を再開した。先輩に仕事終わりましたと伝えて、明日午前中には帰りたいと伝えようとしたところで我慢しきれず泣いた。説明をしたら、休んでいいよと言ってもらえた。泣かれて困っただろう。申し訳ないと思った。でもとまらなかった。
祖母のことを思い出した。
何もおかしいところは無かった。会えばいつも元気だった。ただ最近は痩せていっていたかもしれない。でも元気だった。本当に元気だった。母もよく祖母の家に電話をかけて話していた。病気もなかった。歳は聞いていないがまだ70半ばくらいだろうか。死ぬには早いと感じる。
もしかして無理をしていたんじゃないかと考えてまた辛くなる。
母が最初に発見したんだろう。電話に出ないからおかしいと感じて家に行ったのかもしれない。祖母が死んでいると確信したときの気持ちは娘の私でも計り知れない。心境を考えるだけでも辛い。
私の誕生日のときのお礼をまだ言っていない。何年も前から編み物を習おうと思っていた。クリスマスや家族の誕生日に祖母の家でのお祝いが楽しみだった。でもそれはもうない。言えない。
お礼をもういえない。聞いてもらえない。なんですぐ言わなかったんだろう。なんで電話で一言ありがとうが言えなかったんだろう。近いのだから会いに行ってもよかったのに。
小さい頃から大切にしてくれた祖母。祖父も私をかわいがってくれていた。
祖母はあの家で一人暮らしでさびしくなかっただろうか(さびしくないように、母が毎日のように電話したり家に行ったりしていたんだと思う)
自分が二十歳を過ぎて人の死の重みがやっと分かったように思う。
私より辛いのは母や姉で、しっかりしなきゃと気負いしている部分もあるだろう。
私は何をすればいいか。泣いていても、せめていつもどおりにしていれば、いいかな。自信がない。
明日からやることが多い。手伝いをしよう。元気に振舞おう。
親孝行は後悔しないようしっかりやろうと思う。