2009-09-14

黒くない方の唐沢先生の件

http://b.hatena.ne.jp/entry/getnews.jp/archives/29018

この件にかぎらずだが、「現実はそういうもの。大人ならそれを踏まえた上で対応すべき」というコメントが多すぎる。

これって、まさに日本の大人ワナビーな自粛文化で、現実を織り込んで対応すべきというのには一理はあるが、

それと、その現実に文句を言うべきかどうか、問題にすべきかどうかは別だろ、と。

苦い現実を弁えると言うことは、それに文句を言うべきではない、変えようとすべきではない、ということを意味しない。

空気を読むと空気に従うがイコールになってしまうのって、本当にむかつくよな。

で、このケース。

演出というのは避けられない、というのはそうだし、テレビの現状がそうなのも分かる。

しかし、まず原理的な話としては、演出は不可避、ということと、どんな演出でもいい、というのは全然違う話だろう。

(これにかぎらず、どうしてもまるまるは避けられないもの、という事実を指摘することで、『程度問題』を論じることを却下する論法も多い)

つぎにテレビってそういうもの、ってはなし。そういう言い方ってさあ、その是非について思考停止してるよなあ。

仮に、視聴者の立場では、とりうる対策としては見ないことだけ、だとしても、つまり、是非の判断をすることに、実際的な効果がないように見えるとしても、

それで、是非の判断をすべきでないとかいう話にはならない。

私に変更不可能なことでも、その是非を判断することは無意味ではない。

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