■誰かを選ぶということは他のすべてを棄てること
恋人を作るということはその一人以外の人をすべて棄てるということである。
浮気は悪だという道徳は裏を返せば、伴侶以外のすべての人を拒絶しなければいけないということである。
貞操観念とは実は非常に自己中心的で身勝手な論理である。
自分たちだけ幸福になるために、他のすべての人たちを差別しようという号令に他ならない。
売春や不倫、不道徳だとされている恋愛によってしか救済されない人々も多数いるのである。
なぜ売春が蔑まれるか、
他に愛されないもの同士、愛し合っていないもの同士、
最も不幸な形態の恋愛だからである。
しかし最低限のセーフティネットとして機能していることも事実であり、
救済されている人は多いのである。
純潔や清廉とは言いかえれば排他性・自己中心性・差別性なのである。
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