コンビニの前で雨の中、一人のギャル男が泣いていた。
泣きながら、連れのチャラ男たちと握手し、抱き合い、「ありがとうありがとう」とつぶやいていた。
僕はコンビニでタバコとコーヒーを買い、一服しながらそれを眺めていた。
ギャル男は一人一人に感謝の言葉を述べていく。
「ガストでお前は家族って言ってくれた時、俺はめっちゃうれしかってん」
「皆と中学で出逢えて、今までこんな関係でいられたことは、俺の誇りやねん」
ギャル男は、雨の中土下座して「今までこんな爆弾隠しててごめん」と泣き、叫んだ。
一人のチャラ男がギャル男の肩を抱き、「もうそんな悲しいことすんなよ」と優しく言うと、全員がワッと泣き出した。
結構感動しながら、僕は色んな思いを必死に抑えつけていた。
…青春テンション大爆発……金八先生の最終回的な感覚…先生、バスケがしたいです…集団ヒステリー…
僕は嫌なやつなんだぜ!
好きなことを好きって言っていいんだよ