当たり前の事だけど、架空の物語のキャラクター達も、日常で我々と同じように雑多な会話を交わしているという事を時々忘れてしまう。
それはあくまでもストーリーや演出の都合で省かれているだけで、我々読者/視聴者が見ていない所でも、当たり前のように会話をしている。「昨日行った店はハズレだった」とか、「テレビで面白そうな番組やってた」とか。
それを強く意識されると、読者は何となく疎外感を感じたりする。たとえば、主人公だけが知っている重要な情報がいつの間にか仲間達にも知れ渡っていたりすると、「ああ、俺の見ていない所で教えあったのね」と思い知らされてしまう。
しかしそれをいちいち描写すると、もの凄く説明口調になったり、ストーリーのテンポが狂ったりして、それはそれで我々は鬱陶しく感じてしまう。なんとも贅沢な話だね。
# kasaya kasaya 人間, 視点 その見えない部分に対してアレコレ妄想をしてはにやにやし始めると二次創作がはじまるのだなあ…。 2009/07/04