「増田さんってどうしてあんなに無神経な発言や振る舞いをするのに、どうしてみんなに好かれるんですか!理解できない!」
っと同僚に言われた。
無神経な発現や振る舞いをしてる自覚はない。
でも、小学校、中学校、高校、大学、コミュニティがかわるたびに、心当たりがない人から絶交宣言されたり、「あいつは酷いやつだ」という噂話を流されたりするからきっとそうなんだろうとは思っていた。
俺は噂話をキャッチするのが苦手だ。
そんな俺でもわかるんだから、そうとう酷い状態なはずだ。
しかし、好かれてるとは思いもよらなかった。
「よくあんだけ無視されたり浮いてたりするのに耐えられますね。あなたの神経の図太さが羨ましい。」
浮いてたり無視されてることに気付くのが苦手だ。
そりゃ、質問しても無言だったりすれば別だが。
両親の顔色でさえ読めない。
弟は、機嫌が悪いときには近づかないっていう手段をとることが出来るが、俺は出来なかった。
学校でも、人間関係でも、とりあえず言うべきことを言い、やるべきことをする以外の生き方が出来なかった。
嫌われてるとばかり思っていた。
しかし、好かれてもいるらしい。
それは嬉しい。
でも、好かれてることに気付けなかったという事実はすごくショッキングだ。
俺とコミュニケーションの輪の間に横たわっている隔たりは、太陽系よりも遠いような。
好かれてることも、嫌われてることも気付けず、ただ、思ったとおりに生きるだけの俺。
そんな俺が、27歳にして彼女いない歴=年齢をやめたいと切に願ってる。
とんでもなく無理っぽい。