生理的な効果については否定説・肯定説ともよく議論されている。ここでは心理的効果について述べたい。
私は自制心に欠ける。自分で立てた予定,正月に決意したはずの今年の目標,体形維持のためにおこなうべき運動や食事制限,どれもろくに守れない。欲望の赴くままに怠惰にふけっては,後悔することが甚だ多い。おまけに変にプライドが高いので,他人の手を借りることやシステムを利用することに抵抗がある。意志の強い人間になりたいのだ。
オナ禁は私に克己感をもたらしてくれる。今,私は自分をコントロールできているという確信。小さな自己肯定を取り戻し,より高い目標に向かう気にさせてくれる(副次的に,お惣菜を入手するための時間や予算が浮き,本来の目標に当てることができるようにもなる)。
「運動する」「勉強する」といった能動を要する課題に比べ,オナ禁は達成が容易である。トリガーとなる刺激を周到に避けていさえいれば良い。回避行動を続けているうちに,「ひょっとして俺,けっこうできる奴なんじゃね?」という期待が生まれてくる。こうなると正のフィードバックがはたらき,自分の期待を裏切らないよう,より堅実に禁忌を守るようになる。
「運動する」「勉強する」といった能動を要する課題に比べ,オナ禁は達成が容易である。 本気で言ってるのかっ!!?