今朝亡くなった。
上京してすぐに大学の知人から譲り受け、今日まで過ごしてきたネコが死んでしまった。
朝起きたら目を開いて硬くなっていた。
ずいぶん前からふらふらになってえさを与えても水分を与えてもとることはなくなっていた。
老衰なのだかもっと手を尽くすことはできなかったか。
いつもは自分の寝床でねておるのだけど、今朝はおれの布団のそばにいてまるで俺を見つめながらひきとっていたようだった。
一人で上京したときの思い出とか一気に噴出してきて涙が止まらなかった。
もうすぐ1歳になる娘と嫁と連れ添って火葬場にいった。
であったころは東京にそれほど親しい友達もいなくて寂しくてしょうがなかった。
あれから15年、嫁と1歳になる娘。嫁のおなかには第二子がいる。
妻も老いたネコをよくかわいがってくれた。
いくつもの夜を一緒にすごしてくれてありがとう。
たとえそうであったとしてそれでもなんどもありがとうを繰り返してる。
娘が生まれすっかり少なくなってしまった写真を繰り返しみている。
ありがとう そう口に出すとまた涙ぐんでしまう。