2009-05-12

そろそろ人生打ち止めなのかな

 作家になるのは無理だと思って、何でも屋なフリーライターになった。

 それから、もう5年くらい。

 正直、上手くいっているほうだと思う。

 5000部程度とはいえ、自分名前単行本を何冊か出せたし、得意分野の仕事では評価もしてもらえた。

 儲からない職業なのはわかっていた。雑誌は潰れるものだとわかっていた。

 そもそも、この職についてから景気のいい話は、まったく聞かない。

 それでも、そこそこはやっていけていたハズだ。

 でも、今年になってからは酷いものだ。

 とにかく仕事の依頼は減る一方だ。

 先輩のライターたちから「単行本を出すと仕事が減るから気をつけろ」と言われていたけど、実際そうなった。

 誰が書いてもいいようなエロ本とか実話誌のページを埋める文章で家賃分くらいは稼げていたのだけれど、そうした仕事が回ってこなくなった。

 いや、自分に問題があるのかと思ったけれど、どうもそれだけじゃないみたいだ。

 よく年齢が上がると、若い編集はウザがって仕事を持ってこなくなると聞いていたけど、単行本を出すと一冊あたり年齢で5歳分くらい上がるんだな。

 いまの50代くらいは、ちょうど80年代雑誌黄金時代を体験した人たちなワケだけど、早死にしている人が多いな。

 こっちは、そこまで生きられるかも不安だけどね。

 ま、そんなところにきて不況のあおりなのか書いてた雑誌も潰れたりして、ほんと今年は悲惨だよ。

 

 で、現実逃避して藤子先生の『愛・知りそめし頃に』を読んでた。(『まんが道』の続編ね)

 そこで書かれていたのは、A先生編集から自分が中堅漫画家扱いされていることを知って悩む姿なんだ。

 中堅ってことは、後からは新人が追い上げてくるし、上を見れば手塚先生とか大家がいるだけ。

 今更、辞めることもできないし、かといって大家になる自身なんかないわけ。

 結論から言えば、藤子先生は無事に大家になれたんだけど、きっとここで挫折して消えていった人たちも多かったんだろうな。

 

 幸いにも、この不況にもかかわらず原稿料を前借りさせてくれた編集がいたので、なんとか切りつめては暮らせそうだ。

 仕事が少ないことを逆手に取って、自分の興味ある分野の取材でもやることにするよ。

 なにも考えずに書いているので、文章が変でごめんね。

  

 

 

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