初対面の女性に恋をした。
そして悟った。
彼女が振ってきた話題は
アルフォンス・ミュシャ、ベース、ヤンキー漫画、ふるいけやかわずとびこむみずのおとばしや(DQ1のパスワード)、アルツハイマー、澁澤龍彦etc...
表面的には知ってはいるが詳しくはしらないジャンルや、まったく無知なジャンルだ。
俺は、
違う文化の人が好きだ。
つまり、
合わない人が好きだ。
そもそも、趣味が同じ人間でつるむというのはどうなんだろうっと思う。
趣味が同じだから、金持ちだから、カワイイ(カッコイイ)etc...
属性で人間を選ぶということは、逆に言えば属性さえ合っていれば誰でも代わりがいるってことだ。
そういう選び方をするのって、人間としての本質をみてない気がするし、逆に選ばれたくもない。
カッコイイという理由で俺が選ばれるなら、老いて醜くなったらいつでも取って代られてしまう。
金持ちという理由で選ばれても、もっと金持ちがいたらそれまでだ。
俺は自分と「属性が違う」という属性で人を選んでると言われればそうかもしれない。
でも、自分とまったく違う人間と交わって、そして理解したいと思う。
こんな時代だと、どんなマイナーな趣味を持っていても仲間は見つかる。
違いを乗り越えてお互いを理解しあうよりも、もともと近い人間と仲良くなるほうが楽だと思う。
でも、そういうのが好きじゃない。
一番の親友と俺は、今は共通項はひとつもない。
違う小学校に通う彼に偶然に出会って、何度か顔を合わせ、中学校で再会した。
高校まで一緒になったけれども、共通の趣味はないし、性格も嗜好も逆だと思う。
一緒にいて楽しいとか、気が合うとか、そういうのじゃなくて、うまく言えないが立場や境遇や背景知識が違っても、俺は彼を理解して、彼も俺を理解する。
だから掛け替えのない友達だ。
さて、いきなり惚れた話に戻ると、いきなり告白して振られました。
さて、いきなり惚れた話に戻ると、いきなり告白して振られました。 えっ。 なにそれこわい。