研修後は全国に散らばるから、100人ちょっとの同期と顔を合わせるのも後わずか。
気が合う人もいるし、キャピキャピ(死語)してて苦手な人もいる。
全体的な雰囲気としては、ポジティブで明るくて自信があるという感じか。
ネガティブでクールな俺はたまに胸焼けするのだが、人として魅力的なやつに囲まれてまぁまぁ楽しい研修を過ごしている。
配属後はメンター社員とやらになり、コンサルというのかメンタルサポートというのかとにかく人と密に関わる仕事をする。
会社からよく言われるのは「人にプラスの影響を与えられる人になれ!」ということ。
「研修プログラムの後残って~~をしよう」「朝礼の際に~~をしてはどうか」
自主性にあふれた非常に良い状態というべきだろう。
ところが副作用が俺を悩ます。
毎日のいろいろな部分で「しきり合戦」が行われるのである。
机のレイアウト変更だとか集団で移動するときの引率だとかしょーもないところでも前に出るやつが多い。
仕切りが有効な時もあるが、大概は各人のレベルで作業すれば済むことだ。幼稚園児の集まりじゃねぇ。
意地悪な見方をすれば、仕切りによって全員の当事者意識が損なわれているといえる。
少なくとも俺はそう思ってる。「働きかけ」の内容を横にどけて行為そのものが尊ばれるのはおかしいと。
ところで俺は毎日帰るのが早い。与えられた業務はすぐ片づけるし報告書もサッサと書く。
「君の段取り力をみんなに教えてやってくれ」
拒否した。
どう伝えればいいのか分からないってこともあるが、それこそ各自自主的に学ぶべきだと思ったからだ。
「こうしたほうがいいんじゃないでしょうか」という提案の形を借りたアピールをするお仲間には入りたくない。
だけど会社の風土やら研修の目的やら配属後の仕事のことを考えると拒否したことは失敗だと言えるかもしれない。
「あえてしない」という選択は怠惰を取り繕った甘えなのだろうか。
お世話とお節介の違いは何だろうか。
相手のことを真剣に考えての行動であれば、お節介は許されるのだろうか。
(出かける時間が近づいて、後半練らずに書いちゃいました。)