初めに断っておきますが、今から話すことは恐ろしくサンプル数の少ない話で、ただの与太話だということを覚えておいてください。
ウチの研究室に今まで何人か研究者が子供を連れて飲みに来た。そんな子供たちとウチの教授の子供の話です。全部が全部、恐ろしく我がままな子供だった。というかシツケがなっていない、と思った。正直自分は子供の相手が得意ではないし、そんなに子供と遊んだことはない。だからあの年頃の子どもというのはあんなもんで普通と言われれば驚きながらそうなのか、と納得するしかない。しかし、でもしかし、あれが普通なんだろうか。
まず口のきき方が悪い。次に人を殴りすぎ。親以外の大人は自分より下だと思っているんじゃないだろうか。「○○、~しろ!」「○○、~買ってこい!」こんな感じ。最初は周りもノっていたが、あまりに無茶な注文が多いから断ったり放っておいたりすると、今度は殴るわ泣くわで面倒くさいことこの上ない。殴るときは子どもなんで加減がない。力いっぱい殴る。いてーよ。子供の相手なんてサッパリだから、無闇に怒るのもダメかなぁと腫れものに触る感じになっちゃうし、何より自分たちより"目上の人の子供"なだけに怒れない。親の前ではなおさらだ。で、当の親はといえば笑っていたり、見ないようにしたり、デレデレしたり。。子供が暴言吐いてるときに、親がカワイイなぁなどと言ってた時には呆れてしまった。
なんなんだろうと思ったが、結局彼ら親は人づきあいが出来ないのだろうと思った。一人なんか子供に"さん"付けで呼ぶ。どう呼んだらいいのか分からないそうだ。なんじゃそりゃ。人づきあいがヘタ、どこで怒って、どこで褒めるのか。それがわからない。教育なんかできない。教授なんて教育者のはずなのに。叱ることが難しいのは自分でも分かる。でも自分の子供を見て、自分の教育がおかしいと気付かないのだろうか。教授の普段の教え方を見ていて、教育者としては不適格だなぁと思っていたが、子供を見ていてやっぱりか、と思うだけだった。
ドクターの就職難に人づきあいが出来ないというのがあるが、その問題の深刻さを感じてしまった。何か日本はとんでもないものを生み出しつつあるんじゃないか。なんてね。