■桜の季節が憂鬱だった
主にSNSとメッセでやりとりしてた女がいた。
その女のことを好きだったんだ。
俺は自分の非コミュさで彼女との関係をぶっ壊してしまったのだが、彼女が前に言ってたのが「桜の季節にデートしよう」だった。
それでダメになった後のちょっとの間は桜の季節来るなカ・エ・レって思ってた。
今はそんなこと思ってない。
後悔した後にあっさりと彼女に対する特別な感情があったことを忘れ去ったからだ。
時間が偉大なのか俺の脳みそが弱いのかは定かではない。
彼女の名前は冬に因んだものだが、俺はかなり温暖な県に住んでるので、冬が来ても彼女の名を思い出させるそれを見ることはないだろうし、従って彼女への感情を思い出すこともないだろう。
が、今でも彼女に生活パターンをもうちょっと安定させてくれとは言いたくなるのである。
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