いつだったか、先輩の昼食のラインナップに納豆が入っていたときのことだ。
席について、ふとみると、先輩はラップをとり、納豆におもむろにしょうゆをかけていた。
びっくりして何をしているのかと声をかけた。
これは納豆を食ったことのある人なら経験的に知っていることだが、
かき混ぜる前にタレをかけたりするととんでもないことになる。
タレが菌糸に巻き込まれてしまい味が無くなってしまうのだ。
だから納豆をおいしく食べようと思ったら、まずかき混ぜる。
そして糸を引いてちょうど良くなったところにタレをかけ。全体にタレを絡ませた後食べる。
1000回かき混ぜるなんて噴飯な行為は当然行わない。そんなことをしたら豆が潰れておいしくなくなることは目に見えてるからだ。
この人はもしかしたら卵かけご飯も食ったことがないんじゃ無かろうか。
卵かけご飯もしょうゆを入れた後にあまりかき混ぜない方がいい。
混ぜると泡に巻き込まれてしょうゆの味がしなくなるからだ。
というようなことを僕が懇々と解説した後に、先輩は言った
「でもこうやると、タレが中に巻き込まれて滑らかになるんだよ」
そこで僕は気づいた。
こいつは救いようのない馬鹿だと。
そして僕はそれ以上何か言うのを止めた。
美味しんぼで昔読んだ。その話。
そもそも生粋の阪神っ子は納豆を喰わない。 生粋の大阪人も、だいたい納豆を喰わない。 そもそも、納豆が喰いもんって(笑) 「自称『東京の人』って、状況してきた田舎者でしょ?w...