2009-03-12

貧しい家と豊かな家

あるところに貧しい家と豊かな家がありました。

貧しい家には食べ物がありませんが子供がたくさんいました。

一方、豊かな家には食べ物がたくさんありましたが、子供が少なく、食べ物があまっています。

豊かな家の子供達はケーキばかり食べていて、パンなんて見向きもしません。お父さんが「お前達、パンもお食べ」と言っても、誰も食べないので腐らせてしまう始末。「誰もパンを食べてくれないと、この家はパンでいっぱいになってしまう」とお父さんは頭を抱えていました。

困ったお父さんは近所の人にも食べてもらおうと入り口を開けていましたが、入り口には怖そうな門番がいて、誰も近づきません。

ある日、貧しい家のフアンデラクルス君が塀を乗り越えて豊かな家に忍び込み、パンを食べているところを見つかってしまいました。

フアンデラクルス君をよく知っている近所の人たちは「フアンデラクルス君はあまっているパンを食べただけで、お金なんか盗んでないし、悪い人じゃない。どうせ捨てるパンなんだからいいじゃない」と言っています。

豊かな家の太郎君は「入り口を開けているのに塀を越えて忍び込んだのは犯罪だよ。フアンデラクルス君を許したら誰でも入って来ちゃうじゃないか。ネットで見たけど、よその人たちは悪い人ばっかりだよ。そんな人たちがいっぱい来たら、うちのなかがグチャグチャになっちゃうよ!」と言って、フアンデラクルス君を追い出してしまいました。

10年後、豊かな家なパンで埋め尽くされてしまい、ケーキもなくなってしまいました。それでもパンが嫌いな太郎君は「お願いだからパンを食べてくれよ」と近所を回りましたが、古くなったパンなんて誰も見向きもしません。そのころは隣のおうちの方がおいしい食べ物がたくさんあって、近所の人はそっちにいっています。

誰にも相手をされなくなった太郎君は、ひとりさびしく古くなったパンを食べはじめましたとさ。

  • パンを盗んでいくだけじゃなくて身分偽装までしてるだろ。 太郎君はパンを盗んでいくだけの人には寛容だよ。むしろ住まわせて食べさせてあげたりしてる。

  • あー、不法入国と不法滞在と不法労働の最中に子供ができたからって 「親子3人で日本に残りたい」とかほざいているアレのたとえ? 100歩譲って増田のたとえで言うならば、 怖い門番...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん