うちの親、零細の土建業をやってましてまあ会社を潰すか潰さないかですったもんだしてるわけですよ。
ちょっと興味なくても目に留めてやってくださいな。
小泉改革の頃から役所の工事金が約半分になりました。単純にいえば工事が半減するということ。
でも会社の数は変わらないわけです、そうするとどーなるか
まあ潰れるよね。競争相手が多いわけだもの。
それぐらいは僕の親もとーぜん想像してましたしそこまでは問題なかったです。
そして数が減っていきました。しかしそれでマシになってくるかといえばそうでもなく
現状では具体的な数値を出すと役所が算出してる予算の70%程度で無いと落札は困難ですね。
もちろん利益なんて出ませんし、下手すると従業員の手間賃すらだせないこともあります。
役所の仕事というのはとにかく作業途中のことまで写真に収めていかなきゃならない。
材料も過程も決められていてそこを工夫することが出来ない。
そして最近は厳しくなってきて材料の生産元に価格を問い合わせて
運賃は出ない。マンホールとか知らない人が多いかも知れないけど
大型にコンクリートで作った筒のようなものが積まれてやってきます。当然相当かかります。
その辺は仕方ないとして、問題は手間賃。
ドカタなんてものは手間賃で食ってる様なもんなのでそこで利益が出ないといけないわけですが…
問い合わせしてるのが大手ゼネコンなのです。
ピーンとこないかもしれませんが1000人近くを動かせるような大きな工事での単価と
数人動かす単価なんてまったく違いますよ。当然です、大量生産の品物と少数生産の工芸品とじゃ値段はちがいます。
穴を掘れば幾ら水が噴出してきて往生しようが、石や昔の建築物が出てこようが一律の値段です。
処分費も当然出てきません。ちなみに普通の土でも土建屋が触ると産廃扱いになるので普通のところには捨てれません(おかしくね?)。
たとえば浅めの管を通す場合に採算あわすには3人作業なら一日50mは必要ですね。
正規の方法だと埋め立てを10cmごとに行い、常に踏み固めることになっています。
そんなのやってたら一日10mも行きませんね、はい。
当然のごとく――暗黙の了解で――やっているところも無いわけですが。
という訳でさながらチキンレースのようになってるのが非ゼネコンの現状です。
そんなんでまともに仕事になるかどうかは察してください……
モラルのない会社が受注受ければ致命的な手抜き工事が行われるであろうことは容易に想像できるかと思います。
で、これがなんで談合につながるかというと
多かれ少なかれ昔は「話し合い」することはあったようです。
それが良いとは僕も思いませんが、このまま見直しもされないままでは手抜き工事がはびこるだけだぞっと。