そんなのどーでもいい、が僕の口癖でした。
彼女と話す時もよく言っていました。そんなのどーでもいい。
たぶん、そんなところにこだわってちゃダメ、こういう視点で物事を見なきゃ、そんな見方じゃ騙されちゃうよ、みたいな自分は賢いんだよ的な思考が、その言葉を発する僕の心のどこかにあったんだと思います。
僕はいつしか、彼女の話をさえぎるように「そんなのどーでもいい」と言うようになっていました。
彼女は僕の話を聞くばかりになっていました。
そして、ある時、彼女にキレられました。
「いっつも言うよね。どーでもいい、って。私の話ってそんなにどうでもいいの?」
いつもは僕の話を聞くばかりだった彼女が、急に語気を荒げた事で僕はひるみました。
「いや、そ、そうじゃないけどさ・・・」
「私の話はね、本当にどうでもいいかもしれない。でもね、聞いて欲しいの。
バカな女のたわごとかもしれないけど、これを私はこう思った、それをあなたに聞いて欲しいの。
間違ってるかもしれないけど、間違ってるかもしれないけど、私、聞いて欲しい。
話を聞いてもらえないんだったら、私は何のためにあなたと話をしているの?
私は何のために存在しているの?私は生きてるの?
私ってあなたにとって、どうでもいいの?」
「いや、あの、その・・・」
小賢しい自分が賢いっていう考えはぶっ飛んでました。
彼女は泣いてました。
ぼろぼろに涙を流して、目を赤くして、鼻水を流して、格好も気にせずに僕の目を見て泣いていました。
「ごめん」
その時は、それだけ言うのがやっとでした。
彼女にとって必要だったのは、僕が正しいと思う意見を押し付ける事ではなかったのです。
僕の何気ない口癖で彼女の心は傷つけられ、壊れかかっていたのです。
その事にようやく気づきました。申し訳ないと思いました。
僕は「そんなのどーでもいい」と言う口癖をやめました。
彼女の話を聞くようになりました。
彼女の話は女性ならではの視点が、面白いと思いました。そして時に、彼女の見方は鋭かったです。
それまで気づかなかった彼女の一面に気づくようになりました。
時に間違っている事もありましたが、僕も間違いを指摘されることもあったので、お互い様だなと思いました。
彼女の表情は、以前より、優しくなりました。
キレられる前に見切り付けられなくて良かったね。 お幸せに。
俺は「女はラクが出来て羨ましいらしいです。」のエントリを最初に読んだ時、元増田に頑張ってるねと言いたいと思った。いい方向に向かうといいね、と思った。 だけど、 http://anond.h...
必要のないどーでもいい話を気楽に出来るのが増田のいいところかもね。 どーでもいいが、結構大事なのかもしれない。 http://anond.hatelabo.jp/20081218144742
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もの書き志望です。褒めてもらってちょっとてれてます。 ラノベ文体は好きじゃないんだけど、まだ自分の文体というものが固まっていなくてどうすればいいのか試行錯誤しています。 ...
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