戦うボーイ・ミーツ・ガール―フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫) (文庫)
ライトノベルの基本中の基本とも言われているので、読んでみた。
設定もわかりやすく、面白くて一気に読めた。
ここはこう来てくれるよね!いやそうじゃなきゃダメだよ!!というところしっかり外さずに押さえてくれる。
主人公だけでなく、その他の個性の強いキャラも自分が出る場所をわきまえている勧善懲悪のストーリーだ。
ヒロインを守りたいという主人公の純粋な心に、不覚にも目頭が潤んだ。
で、二度目読み直してみたのだが、よく考えるとやはり「戦争」とか「戦い」という事がテーマの場合、人が死ぬんだなとぼんやりと感じた。
ヒロインが「私をひどい目にあわせたくなかったら戦って敵を打ち破りなさい!」的な事を言う。
ヒロインが「山火事を起こして逃げ延びましょう!」的な事を言う。
読み返すと、なんとなく、引っかかった。
女子高校生がクラスメイトに、「私のために殺して」「私のために燃やして」と言っている。
当たり前だけど、そういう部分があることを理解して評価しないといけない。
手放しに賞賛していると、転校してきたばかりの宗介のように浮いてしまうTPOがあるだろう。