仕事であいまいな指示を出しておきながら、想定どおりの結果が返ってこなくて文句をいう人がいる。
いるというか、よくいる。多い。
気持ちは分かるが、原因の一端はあなたにもあることを省みて欲しい。
確かに何から何まで指示していたのでは時間もかかるし、何より指示される側が自分で考えなくなるので、成長しないかもしれない。
しかし成長を期待するなら、何よりもまず見本を見せるべきだろう。
少なくとも文句を言う前にやるべきことがあるはずだ。
だいたい、「このへん調べといて」や「こんな感じで直して」という指示で、
期待通りの結果が返ってくると思っていること自体どうかしている。
「いかにあいまいな指示で想定どおりの結果が返ってくるか」というギャンブルに付き合うつもりはさらさらない。
状況と目的を考えれば自分の指示が不十分であり、もっと的確な指示を出すべきことは明らかだろう。
というわけで私は、依頼した作業の結果が想定どおりでなかった時は、自分がどうすればよかったかを考えることにしている。
もっと伝えるべきポイントがなかったか、複雑な部分は具体例で説明できなかったか、余計な情報を与えすぎていないか。などなど。
そうしないと、指示した相手どころか自分が成長しない。