昔、英文学をやってるわけでもないのにシェイクスピアを英語で読もうとした。読んだ。ハムレットと真夏の夜の夢。もちろん訳本参考にして。それまでほとんどまともな英語を読んだことがなかったから、読んだっていっても、まあ読めないよ。
ただ、ああ、これが英語の世界なんだって分かったのはそれだけだった。それから随分たつなあ。
今日久しぶりにシェイクスピアを読んでみた。ジュリアスシーザー。本当はでっかい辞書なりオックスフォードなり使って読まなきゃいけないんだろうけど。素人だから、いいでしょ。もってる辞書をひきながら、ちょっと訳も参考に。
いや、おもしろかったあ。シーザーの造型、ブルータスの嫁の立派さ一途さ、ブルータスの悲劇。頭に絵が浮かんで、ぐいぐい引き込まれてしまった。それにすんごい人間観察能力があって、それをすぱんとセリフになってるから、これがすごい。シェイクスピアってこんなにおもしろかったのかと。
おれなんか翻訳でさえ読めなくて(断念して)10年後くらいに読み直してようやく読みきったぜ。もちろん翻訳でな。つらかったー。