2008-12-08

愛国心とはなんだろうかby高校生

国を愛するというけれど、主権を持つ国という概念がなんとなくできたのが

せいぜい400年前。自らが国民であると自覚したのが仏革命以降で200年前。

若い。圧倒的に若いんだ。国家ってものは。

でも強い。ナショナリズムで固まった国家は圧倒的に強い。

いわゆる中央集権国家なわけだが、その基盤が国民だ。いわば規模のでかいポリス

しかしその国家への宗教的熱心さともいえる愛国心は、共同意識としてのポリス防衛心と違って

教育という形で養われる。義務教育は仏革命以降にはじめて実施された。義務教育本質

国民意識の醸成にあるのであって、学問はおまけなのである。

そのことは国語という科目名に象徴されていることがわかる。まさに「国」の言語ナショナリズムの神髄である。

日本はこのナショナリズムスムーズに浸透させることが出来たアジアでは珍しい国家だ。

ところでナショナリズムの発生条件には、大きく二つあると思う。

1.外敵の存在

2.象徴の存在

尊皇攘夷」そして攘夷のためには弱腰幕府を倒さねばならない。

これは他のアジア地域ではなかなか手に入らない。象徴として宗教が用いられるために、宗教戦争が勃発するが、もともと宗教戦争を起こすのではないのである。宗教を使って起こすのだ。

だから宗教戦争を例にあげて「これだから宗教は」なんて言うのはお門違いである。「これだから人間は」ぐらいが適当だと思う。

まあつまり、日本における愛国心とは欧米に対抗するための改造パックであって、歴史必然なのだ。

そして、愛国心がなくなっていく現代もまた、歴史必然のうちにあるような気がする。

革命家の唱えた愛国心はもはや保守派のものとなった。それが悪いとか良いとかでなく、そうなってしまっただけなのだ。

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