自分はとことん自信が無い。
その友人、Aとするか。
Aと遊びに行ったときのことである。
A 「今度mix○で知り合った女の子の家に行くんだ」
俺「ふーん」
俺「そんなに話し弾むんだ?」
A 「そりゃあね、話が面白く無い人に会いに行かないっしょ、普通!」
俺「そりゃそうだw」
相手は地方の箱入り娘で、親の反対を押して親元を離れ、
上記の会話でグサっと来たのは、
「話が面白く無い人に会いに行かない」
である。
どこか、もやもやしないだろうか。
この、じわじわくる悔しさ、みたいなのの原因を紐解くと、
「自分の話は面白い」
という前提で語られている、ということに気づく。
Aはその前提を否定するかもしれないが、
俺は少なくとも自分の話が面白い自信はないから、
相手にそこまで求めたら失礼じゃないか、とか思ってしまう。
ところが、Aは自信満々、まさに恋の百戦錬磨なのである。
Aは、自己表現を非常にうまく行い、
自分がそのときどこまで発言できるかを完全に読みきっていて、
自信満々にしゃべるのである。
m○xiで女子をホイホイ釣ることにかけては天才、
それなのに人当たりがよく、お兄さん&誠実キャラで通っている。
そして、彼はそのことに微塵も悪びれた様子は無い。
実際悪くない。彼女いないんだし。
更に俺はそこからとんでもない事実に気づいてしまった。
なんでAがモテるのか。
それは、彼が自信満々だからである。
しかも、相手が不快にならない、限界すれすれの自信満々さ加減なのである。
自信満々に話されると、不快に感じる場合があるが、
それは越えてはいけないボーダーを超えているからである。
Aは自分のサイズをよくわかっている。
そんなキャラが何をしゃべったら面白いか、よくわかっている。
相手が自分に何を言って欲しいか、よくわかっている。
適度に自信を持った発言は、相手にとっては非常に居心地がいい。
相手は安心して話を聞いたり、相談できたりする。
自分の発言できる範囲を超えまいと必死こいて、
びくびくしながら自信なく生きている自分は、
到底モテ無いんだろうな。
というか、これでもうひとつなぞが解けた。
自分は、自分が興味が無い人間にとことん好かれるのである。
それはなぜか。
理由は簡単、眼中に無い相手には強気に出られる、自信満々でいられるからである。
嫌われてもいいから冒険できるのだ。
何この悪循環。
仕方ないね。