2008-10-07

隘路の先だったのかも知れない―水塗れのガソリンスタンドに思う―

勤め先の近所に、少しだけ異様な雰囲気を持つガソリンスタンドがあります。

幹線道路から少し脇に入ったところで、昼間の交通量はそこそこありますが、取り立てて良い場所というわけではありません。しかし、かなり流行っている店ではないかと思われる節があります。

外車ハイクラスの日本車ばかりが所狭しと留まっているのです。敷地から外れた道路にも並んでいます。そして、順繰りに、二、三人掛りでそれらの車が洗われています。ブラシかけや仕上げの磨きなど、全て手作業です。

鉄道の駅がすぐそばにあるので、車の持ち主もしくはその部下がここに乗り捨てて行って、相応の時間にまた取りに来るのでしょう。

自分の車くらい自分で洗えよ、札びらで人の頬をはたいて車を洗わせて、これだから金持ちは、云々…。

と、一人ごちていたのですが、いろいろ考え出すと微かに面白いのです。

果たしてこのガソリンスタンドは、できた当初からこのような業態を取っていたのかどうか。どうもそのようには思われません。

給油やタイヤ交換だけでは儲からないし、行き詰って、手洗いを丁寧にやってみたところ、意外と好評で、徐々に顧客を獲得していったのではないでしょうか。自動の洗車機はありませんが、無いこと自体がむしろ良い方向に働いたかもしれません。あるいは最初から狙っていたのだとすれば図に当たったと言うべきです。

多いときには十人近くが働いているようです。しかも割合年配の人が多く、何だか賃金も安そうだと思います。一部では知る人ぞ知る店だったりして。

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