ある理由からもう諦めようと思ったころにできたので、産むかはかなり悩んだ。
持つか、持たないかを、迷っているって幸せなんだよ。
子どもなんて簡単にできると思っていたころ、
できにくい体質とわかったころ、
治療をするか迷ったころ、
さまざまな事情で、もう、産まれても育てられないとわかったころ。
子どもを持つのを諦めたころ。
そして、妊娠がわかった日。
本当に悩んだ。ひとりの命を預かるって、こんな考えるものかって。
でも、今、子どもと暮らしていて、ホントにあのとき産む決断をして良かったと思う。
病院から帰ってきて、ふたりの間に子どもを置いて眺めていたら、夫が言ったよ。
「これからは、この子のために生きるんだな」
産まれたら、いろんな事情なんて全部吹っ飛ばすぐらいの力が沸いてきたよ。
そういうのはなんだが、子どもは産まれるときをわかっていて産まれて来るんだなと。
参考になるかわからないが、子どもは産まれたい家に生まれてくる気がするよ。
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