2008-09-12

燕去つて丘のあをぞらのこりけり

催促の動物としてまず思い浮かぶのはハヤブサだろうか。急降下時には時速400キロにも達するという。水平方向で最速を競うのがハリオアマツバメ。時速300から350キロと言われている。夏鳥だが北海道では比較的良く見かける。渡りの時期ならどこの上空にいてもおかしくない。アマツバメ類は見かけはツバメによく似ているが、鎌形の長い翼でツバメよりも精悍な印象、飛ぶことへの特化が著しい。ツバメは巣材を集めるために地面に降りるが、アマツバメ類は地上に降りることはない。空中を飛びながら虫などの餌を食べるところはツバメと同じだが、アマツバメ類は巣材集めも、交尾も、給水もすべて空中で行う。そもそも足は退化しており岩につかまるのがやっと。歩くことはできない。飛ぶことに特化した身体は機械のように見え、潔い。

実際、ハリオアマツバメに目の前を飛ばれるとキーンという金属的な羽音すら聞こえ、白黒の弾丸にしか見えない。ツバメより一回り大きく翼長は50センチほど、その名の由来である尾羽の羽軸が針のように飛び出している針尾は速すぎて見えない。

九月、ツバメたちが南へ帰るころだ。「燕帰る」は秋の季語である。

燕去つて 丘のあをぞら のこりけり

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