2008-08-29

患者様と紹介状

病院の中で患者様という言葉を使うことはほとんどない。

昔から、患者さん、という言いかたを使っていて、それは今も昔もほとんど変わっていない。

患者、と呼び捨てにする言いかたは、せいぜい昭和末期ぐらいまでで、今ではみんな「さん」をつける。

患者様が登場するのは、むしろ患者さんを紹介して下さった開業医先生に、紹介状の返事を書くとき。

そもそも入院なんて必要ない、外来でも十分に治療可能な患者さんに紹介状持たせて、こっちは外来で何とかしようと思ってるのに、

「あの病院なら、あなたの症状なら必ず入院させてくれるから」なんて余計な知恵吹き込んで、入院してもらっても、結局のところ

何か特別な治療をするわけでもなく、点滴ぶら下げて、健康診断みたいな検査組んで、患者さんに満足してもらって、

紹介した相手の顔潰さないよう、何となく段取りつけて返すようなとき。

紹介状にはこんなことを書く。

先生におかれましては、このたびは貴重な患者様をご紹介いただき、本当にありがとうございました

翻訳すると、こう書いている。

「下らない症状で簡単に泣き入れて、手前勝手リスク回避はかりやがって、二度とするなこの寄生虫以下の屑野郎が」

ニュアンスは伝わってるはず。

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