昔から、患者さん、という言いかたを使っていて、それは今も昔もほとんど変わっていない。
患者、と呼び捨てにする言いかたは、せいぜい昭和末期ぐらいまでで、今ではみんな「さん」をつける。
患者様が登場するのは、むしろ患者さんを紹介して下さった開業医の先生に、紹介状の返事を書くとき。
そもそも入院なんて必要ない、外来でも十分に治療可能な患者さんに紹介状持たせて、こっちは外来で何とかしようと思ってるのに、
「あの病院なら、あなたの症状なら必ず入院させてくれるから」なんて余計な知恵吹き込んで、入院してもらっても、結局のところ
何か特別な治療をするわけでもなく、点滴ぶら下げて、健康診断みたいな検査組んで、患者さんに満足してもらって、
紹介した相手の顔潰さないよう、何となく段取りつけて返すようなとき。
紹介状にはこんなことを書く。
「先生におかれましては、このたびは貴重な患者様をご紹介いただき、本当にありがとうございました」
翻訳すると、こう書いている。
ニュアンスは伝わってるはず。
そういう人って何で入院したがるの? 病院にしか友達がいない爺さん婆さんとかそういうタイプ?
medtoolz先生乙。