■知っていて損はない知識
「恥ずかしい」という感情、羞恥心は、他者に対して抱くものではありません。他者の目に映った自分に対して抱くものです。他人からどう見られるか、他人にどう思われるかを気にする態度とも言えるでしょう。子どもは無邪気といわれますが、羞恥心をもたないこともその一面といえるでしょう。子どもの時と違って思春期は、この羞恥心が大変強くなります“自意識過剰”といわれるのもこのためです。女性に強いのも特徴です。しかし、青年期以降はどんどん弱まっていきます。中年期の女性たちが「おばたりあん」といわれるのも羞恥心が失われているからでしょう。
柏木惠子ほか『発達心理学への招待』ミネルヴァ書房,p.175
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