■冗談

私は冗談が通じない。（明らかなものは別として）

毎日、会うたび、真顔で、目を合わせてきて「今日も可愛い。好きです」という人がいた。

彼は彼女もち。仕事中なにかあるたびに見つめてきて、好きです、可愛い、素敵だ・・・と。

モチロン周りに人はいる。

最初なんだか分からなかった。

なにかの罰ゲームなんだと思った。

笑って嫌がったり、どう反応したらいいか分からず無視したり、流したりしていた。

本当に困っていた。どうしたらいいのか。体目当てなのか？なんなんだ？

ある日、「あなたが本気で応えてくれるなら彼女と別れます」といわれた。

頭の中が？マークでいっぱいになった。

彼は私の好みにピッタリ。これがよくなかった。

今日、あまりにもうるさかったので、いい加減にして、と怒った。

どんなつもりで言ってるか知らないけど、からかうのもいい加減にして、と。

どうしたらいいのか分からないから困るんだ、と。

本当に好きです。体目当てじゃない。でも、彼女と別れるかといったらそれは無理。

みんなの前で言ってるから、本気じゃないって思ってくれてるでしょ？

好きなんだから好きっていって何が悪いんですか？

と返ってきた。

ああ、からかわれてたんだ、と思った。

ちょっと好きになりかけていて、期待してしまった自分が恥ずかしくなった。

恥ずかしくなって消えたくなった。

そして、冗談やからかいだと受け止め切れなかった自分は本当にバカなんだと思った。

その後、彼は、私が精神的に強い部類ではないことを知り、何度も真剣に謝ってきた。

謝るくらいなら最初から言わなければいいのに、と思った。

彼に言われてとても嬉しかったことがいくつかあった。

それは自分に自信がない私に、ちっぽけながらも自信をもたせてくれた。

それも嘘なのかと思ってしまった。

久しぶりに大泣きしながら帰宅。

「冗談の通じないやつってつまんないよな」と言うのは勝手だけど

なんでも最後に「冗談だよ」と言えば全部冗談になると思ってる人にそういわれてもなあ。

冗談でも言っていいことと悪いことがあるのにね。

あーあ。悲しい。

ちょっとの間だけど楽しかったから、よしとするか。

Permalink | 記事への反応(1) | 02:38

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